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形容詞がやばい

2019年11月26日

料理の感想を言う場面で「おいしい」しか言えない人に対して、「語彙力が無いねえ」と言いながら笑う、なんてことは無いでしょうか。どうやら、「すごい」「やばい」「おいしい」などの形容詞を使うと、語彙力が無い印象を与える場合があるみたいです。

日常会話なら、ほとんど問題無いでしょうし、むしろ笑いのネタになるかもしれません。また、同じ物事を体験している場合は、形容詞だけで伝わると思います(同じものを食べているとか、同じ映画を観ているなど)。しかし、ビジネスシーンでは形容詞の多用は避けた方がいいと言われます。

わたしはつい形容詞に頼ってしまいますが、メールマガジンを書くときは使いすぎないようには気をつけています。形容詞は主観的だからです。たとえば、映画の感想を書くときに「あの映画はやばかった」とだけ書いても、どうやばかったのかは読者には伝わらないはずです。しかも、「やばい」はプラスの意味にもマイナスの意味にも使われます。読者は良かったのか悪かったのかも分かりません。もっと具体的に、映像について書いたり、登場人物について書いたり、そして、それがどうだったのか、 内容について細かく書く必要があります。そして結果的に、読者が「それはやばい」と思ってくれたら成功。

形容詞の中でも、特に「悲しい」「嬉しい」「楽しい」など感情に関するものは、読者の頭の中に浮かぶ方がいいのではないでしょうか。書き手が「悲しかったです」「嬉しかったです」「楽しかったです」と、感情ばかり書いても、読者は共感し難いと思います。内容が共有できていないからです。

たぶん、多くの小説家も「太郎は悲しかった」などとは書かないのでは、と想像します。表情や場面を書いて、読者が「太郎は悲しかっただろうな」と思う方が感情移入しやすいはずです。漫画とか映画も同じかもしれないですね。感情はキャラクターにいちいち喋らせるより、表情や台詞などで表現した方が心に響きそうです。

でも形容詞が全部ダメだとは思っていなくて、軽くて楽しい感じや、そういう雰囲気を出したいときは、あえて具体的に書かずに形容詞を使った方が、感覚で伝わるはずです(LINEは感情を伝えるツールなので形容詞と相性が良さそう)。かといって、形容詞ばかり使っていると、具体的な表現が苦手になるかもしれないですね。