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おそるおそる

2019年11月19日

「あぁ、これは真似できないな」という畏怖を感じたとき、自分が異常に小さく感じます。でも私はこの感覚が好きです。まだまだ先があったじゃないか、と、そう思えるからです。

でも、最近この感覚を忘れていたな、と思いました。思い出したきっかけは、先日のDIMENSION CODEです。講師の小田さんが「恐怖という感情は、方向性によってプラスにもマイナスにもなる」という話をされていました。1つは不安につながる恐怖、もう1つは畏敬の念につながる恐怖です。

恐怖を感じたとき、物事を表面的に考え、テクニックだけでうまくやろうとすると、変にプライド(自意識)だけ高くなってきます。表面的には自信があるフリをするのですが、本心では不安になります。では、どうすれば恐怖のエネルギーをプラスに転じることができるでしょうか?

小田さんは「誇りを持つことが大事」と話していました。それは例えば、先人へのリスペクトです。

私はマジシャンとして活動をしていた頃のことを思い出していました。確かに、成長が進むときは、「この人はやばいな・・・」というリスペクトできるマジシャンに会ったときでした(あるいは、そういうやばい演技を観たときです)。一方で、ちょっと技術がうまくなってきて、「自分ってすごいかも」と思い始めると成長が止まります。

そもそも当時、マジック自体を恐れていました。本番では練習では起こらないことが起きます。ですが、プロとして演技するなら「失敗しました」では済まされないので、あらゆる事態を想定して準備して起きます。例えば、手のコンディション、道具のコンディション、会場の下見などなど。「おそるおそる」やっていました。

そういえば、何でもおそるおそるやっているときは、大きな失敗をしない気がします。私は運転をしないので分かりませんが(免許は持ってますが)、多分、運転もおそるおそるやっているうちは、あまり事故らないのではないでしょうか。

多分、何に対しても「恐れ」が無くなって、ナメ始めると失敗するのだと思います。でも、そうやって失敗するからこそ、恐れを取り戻せるのだとも思います。

この動画は、確か大学生くらいの時に観て畏怖を感じた演技です。(ストーリー構成の勉強にもなります)