ソーシャルメディアの引力

2019年10月29日

今日はDIMENSION CODEの参加者さんが近くに来てくださったので、ランチを食べました。コースメニューを選び、会話をしながら、2時間くらいかけてゆっくりいただきました。最後はコーヒーが出てきました。「野生のコーヒー豆」を使っているそうで、驚きました。そもそもコーヒー豆に野生のものがあるなんて知りませんでした。

このようなリアルな時間は贅沢だと思います。ここ10年くらいの間で、ソーシャルメディア(Facebook、Twitter、Instagram等)や動画ストリーミングサービス(Netflix、Hulu等)、スマホゲーム等に時間を割く人が増えたと言います。スマートフォンやタブレット等のデジタルデバイスが普及したことが大きなきっかけだと言われています。ビジネスを成功させる考え方は、ユーザーに「時間」をいかに多く消費してもらえるか?になりました。ビジネスを仕掛ける側は、消費者に時間を消費させるためのノウハウを蓄積しました。

結果的に、仕掛けられた無防備な人たちは、知らぬ間に多くの時間をデジタルデバイスのスクリーンにとられることになりました。直接、画面を見ていなくても、気にならせることで、精神的な滞在時間を奪われる人が増えました。そして、目の前の現実で起こっていることに集中できない人が増えたと言います。

私はそれ自体が「悪」だとは思っていません。しかし、本当にやりたいことや、やるべきことができなくなるのであれば、これは不自由だとは思います。そのため私は、以下のような工夫をしています。

・ソーシャルメディアは基本的に使わない(メッセンジャー機能として使用。どうしても使う場合でも、他人の投稿は見ない)。
・メッセンジャーアプリの通知はOFFにする(LINEは余計な機能が多いので使っていません)。
・スマートフォンに入れるアプリの数を最小限にする(パソコンのブラウザから見れるものは、スマホからは削除)。

また、ここ数年間、テレビは見ていませんし、ニュースもほとんど見ません。ネットサーフィンもしません。因みに、こういった具体的な行動は、真似しても価値があるかどうかは分かりません。状況は人によって違うためです。しかし役に立つ「考え方」があるとしたら、「エネルギーをどこに向けるかを考えること」です。人のエネルギー(時間、意思力、集中力など)は、限られています。しかし、ソーシャルメディアや通知といった発明は、私たちのエネルギーをかなり削ぎます。理由は「気になるから」です。

人は「気になっているとき」にエネルギーを消費します。たとえば、「いいね」や「コメント」がついたかどうか気にしている時です。スマホゲームはこの点、恐ろしいほど気にならせるのが得意です。たとえば、時間経過でゲームの状況を変化させたり、期間限定のイベントをしたりして、ユーザーの気を引きます。「通知」という機能も、通常赤い色のバッジで気を引きます。こうしてエネルギー(気)をとられるほど、集中力が低下したり、やるべきことにエネルギーを割けなくなったりする、というわけです。

だからと言って極端に全てのSNSなどをやめる、とかはしなくてもいいと思います。特に仕事でどうしても「必要」といった場合は使った方がいいでしょう(ただし「使い方」は考えた方がいいです)。逆に、仕事などでも使わず、特に「必要性」がないのであれば、使わない方がいいと私は思っています。

しかしソーシャルメディアをやるかどうか以上に大事なこと(本質的なこと)は、「リアルな活動で価値を感じれる時間を増やすこと」だと思います。そうでもしないと、暇な時間に、暇つぶしでスマホを使ってしまうことになります。私も最近、インターネットビジネスをしているのもあり(これは言い訳ですが)、リアルの比率が下がっていたなと、コーヒーを飲みながら気づきました。このタイミングで見直そうと思います。